めっき紹介PLATING
トライボロン(硬質無電解Niプロセス)
アルミ製の精密部品等、熱処理できない摺動部品に最適!
熱処理なしで硬さHv700~800!
「硬×靭×滑」による優れた耐摩耗特性を実現!
従来の汎用的な高硬度めっき被膜「無電解ニッケルめっき+熱処理」と「硬質クロムめっき」のデメリットを補完できる新しい“第3の高硬度めっき被膜”です。
※上記より、イプロスサイトにてカタログダウンロードが可能
トライボロンの特徴
-
ハイブリッド三元合金めっき
被膜組成はニッケル(Ni)97wt%以上、
リン(P)1~3wt%、ボロン(B)1wt%以下の低共析合金めっき! -
熱処理なしでも高硬度
めっき析出時Hv700以上、熱処理すれば硬質クロムに匹敵するHv1000前後に!
-
優れた耐摩耗性
硬さに加え、優れた靭さ(耐衝撃性)と秀でた滑らかさ(高摺動性)の相乗効果!
-
耐熱性・耐酸化性
融点1200℃…過酷な高温環境下に好適!酸化しにくい表面…はんだ付け性良好!
-
均一な膜厚制御
無電解工法なので均一な膜厚管理が可能。加工寸法精度を損ないません!
-
RoHS・食衛法に適合
意図的な鉛の使用あるが、閾値以下に液設計。RoHS指令・食品衛生法に適合!
※トライボロンプロセスは、日本カニゼン社が開発した「カニボロン®」プロセスを引用し、そこに弊社の生産技術を掛け合わせることで、より高品位で安定的なプロセスとなりました。
既存の高硬度被膜との硬さ比較トライボロンは両使用のデメリットをバランスよくカバーしつつ、両仕様の“間”を埋めることができる“第3の高硬度めっき被膜”です!
他の無電解めっきと熱処理温度による硬度推移比較汎用的な無電解ニッケルは(中リン)は硬化に300℃以上の熱処理がどうしても必要…
素材がアルミの場合、耐熱度が200℃のため、歪みや変形などのリスクが高く、寸法精度を損なう可能性があります。
使用事例
こんな時はトライボロン!
- 変則クラッチ
- オートマチック変則装置
- カムシャフト
- バルブ
- 球面ベアリング
- スライド
- 排気筒
- ピストンロッド
- アイロンプレート
- エンジン部品
- フラップ
- Tダイス
- 樹脂金型
- コンプレッサー部品
- エンジンシリンダー
- ピストン
引用:日本カニゼン社「カニボロン特許®」技術資料
親和性が高いアルミへの表面処理に多用されてる実績があります。
こんなお悩みありませんか?
- 高温が掛かる過酷な場所で摺動する部品として使用したい…
でも、焼き付き・カジリで困ってる… - 耐摩耗部材のための硬質クロムめっきを行っている…
でも、追加工増とコスト・リードタイム増で困っている…
トライボロンなら解決できる可能性があります!
めっき対応ライン
量産可能なスマートめっきライン
『特殊機能ライン』を整備︕
難素材であるアルミ材をターゲットにした機能系無電解めっき専用ライン「特殊機能・精密機能ライン」をはじめ、隣接する「精密装飾ライン」により、鉄鋼系・SUS系・銅系などあらゆる材質に処理が可能です!
また、錫・ニッケル・銅・黒Ni・クロムなど各種めっき仕様にも柔軟に対応できます!
めっき仕様
- 硬質無電解ニッケルめっき
トライボロン(Ni-P-B 三元合金めっき) - 高潤滑性無電解ニッケル-PTFE複合めっき
ニムテック(PTFE共析量:20~26Vol%) - 鉛フリー・中リンタイプ 無電解ニッケル
アルミ上へのトライボロン量産専用ライン
「特殊機能ライン」
処理能力
ライン名称 | 対応材質 | 処理寸法(L×W×H) | 最大重量 |
---|---|---|---|
特殊機能・精密機能 | アルミ系 | 1100×400×700 | 50kg |
精密装飾 | 鋼鉄系・SUS系・銅系 | 400×250×500 | 10kg |
※材質・処理寸法・最大重量について具体的には要相談で対応します。